金融都市目指すプノンペン

カンボジアというと、これまで多くの日本人にとって、アンコールワット、不動産投資、安い人件費、カジノといったイメージが強かったと思います。
しかし、これからのカンボジアは少し違った方向へ進んでいくのかもしれません。
最近、カンボジアで金融センター化するための議論が出ています。
これは単に銀行を増やしたり、高層ビルを建てたりするという話ではありません。
銀行、証券市場、法律事務所、会計事務所、投資会社、ホテル、国際会議場、住宅、レストラン、
インターナショナルスクールなどを集積させ、「金融を中心とした新しい都市機能」を作っていこうという考えです。
また、社債、国債、グリーンボンド、インフラ金融、REIT、プライベートエクイティ、ベンチャーキャピタルなど、
現在よりも幅広い金融市場を育てていく必要性についても触れられています。
これは非常に重要な話だと思います。
これまでのカンボジアは、海外から資金を呼び込み、不動産や工場などへ投資してもらうことで大きく成長してきました。
しかし、次の段階では、「カンボジアそのものが資金を集める場所になる」という発想が出てきます。
海外から集まった資金を、インフラ、製造業、物流、観光、テクノロジー、住宅、再生可能エネルギー、農業などへ流していく。
そうなれば、金融は単なる一つの産業ではなく、カンボジア全体の産業を成長させるエンジンになります。
そして、もう一つ興味深いのが、「Phnom Penh Financial District」、つまりプノンペン金融地区という考え方です。
世界を見ると、シンガポール、香港、ドバイなどの国際金融都市には、金融機関や企業が集積するエリアがあります。
そこにはオフィスだけではなく、高級ホテル、住宅、レストラン、国際学校などがあり、世界中から来た人たちが働き、生活できる環境が整っています。
つまり金融都市を作るということは、「外国からお金を集める場所」を作るだけではなく、
「世界中の人が働き、住み、生活できる都市」を作るということでもあります。
現在のプノンペンでは、新空港、環状道路、新しい橋など、大規模なインフラ整備が進んでいます。
道路や橋が整備されれば、人の流れも変わります。
当然、それに伴って街の発展する方向や土地の価値も変わっていきます。
もし本当にこの方向へ進めば、カンボジアのイメージそのものが大きく変わります。
安い労働力の国、不動産投資の国というイメージから、
「ASEAN・メコン地域へ投資するためのゲートウェイ」という新しいカンボジアへ。
カンボジアはこれから、単に経済成長するだけではなく、
「どんな国になるのか」を考える時代に入っているのかもしれませんね。
最近の犯罪撲滅もこういう金融都市化への取り組みには良いと思います。
でも、ニュースをみているとカンボジアに限らず、近隣諸国でも存在しているみたいですね。




